厄年・厄除け厄祓いドットコム
2024年11月10日 更新
厄除け・厄祓いは神社で?お寺で?
写真:左 神田明神(東京都千代田区)、右 川崎大師(神奈川県川崎市)
特にどちらに行かなくてはいけないという決まりはありません。
それぞれの方の信仰や地域・親戚一族の風習、氏神様などで神社にお願いするか、お寺でお願いするかを決めていいかと思います。
簡単な違いは
厄除けはお寺
厄祓い(厄払い)は神社
で行われるということ。
ただし、神社でも「厄除け」と使うところもありますし、その逆でお寺でも「厄祓い(厄払い)」と使う場合もあります。
厳密な言葉の区別や区切り、ルールははっきりとは無いようです。
全国の神社での厄祓いは祀っている神様(ご祭神)によって多少異なりますが、写真のように神社本殿に宮司の方や神職の方が、大麻(おおぬさ)(祓串(はらいくし)とも言う)を振り、祝詞を読み上げるなど、神道の形にのっとった儀式で厄祓いを行ってくれます。
大麻(おおぬさ)が振られる際は頭(こうべ)を垂れ、祝詞の内容に耳を傾け、お榊を捧げる際は厳粛に行うなど、厳かで神聖な儀式での厄祓いを受け入れましょう。
お寺とくに密教系(真言宗・天台宗など)のお寺で厄除けをお願いする際、行われる祈祷が『護摩祈祷』です。
厄除けにご利益があると言われる不動明王や弘法大師、元三大師などを祀っているお寺は真言宗、天台宗の仏教宗派が多く、護摩祈祷とはその真言宗天台宗における秘法とされています。
人々を高い精神的境地に導き出し、促身成仏にいたる修行法として行われていました。薪を人間の煩悩と見たて、そこに大道師が点火し、あらゆる煩悩を焼き清めます。
そして、清められた清浄なる祈りが、良い願いとなり、火に託され、御本尊に届けられることで、願いが叶うという修行であります。なので、煩悩を焼き尽くし、円満な悟りを体現することを目的とします。御護摩修行を行った方には、御護摩札とよばれる御本尊の分身が渡されます。
この御護摩札は、願いが叶うように精進する誓いの証という意味も同時に込められています。
また儀式の中で、祈祷を受ける人が炊かれた火の近くにより一人一人祈りを捧げ、清めてもらうなどの儀式もありますので、ぜひ非日常の体験をしつつ、厄除けの儀式を受けてみてください。
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